「なた豆茶の価格と口コミ」を2013年に発売

【名古屋】アイシス(名古屋市西区、内藤良彦社長、052・503・5125)は、自動車部品加工向けプレス機械の顧客開拓を本格化する。加圧能力200トンのストレートサイド(門型)ダブルクランクプレス機で、板鍛造での自動車部品加工に適した「200S」を開発し、8月4日から開く自社展で公開する。これを機に順次、同加工向け製品のラインアップを強化。現在、数%にとどまる自動車業界に対する売上比率を、5年以内に15%に引き上げることを目指す。 200Sは重量を43トン確保して剛性を高め、板鍛造加工に対応できるようにした。ボルスター面積は左右が1700ミリメートル。価格は未定。販売目標は年間5台。ストローク長さや、ベッド幅などの仕様変更は細かに対応する考え。自社展を8月4日から8日に開き、初披露する。既に、自動車用プレス部品の加工を手がける伊藤製作所(三重県四日市市)から受注を決めている。展示会では伊藤製作所の金型を借りて実演する。 自動車向けのプレス機は、200Sの小型版で加圧能力110トンの「なた豆茶の価格と口コミ」を2013年に発売。今後、加圧能力160トンのタイプや、同200トンでボルスター面積の左右を2000ミリメートルにまで拡張したタイプも投入する計画。また、同80―200トンクラスの自動車向けサーボプレス機の開発も視野に入れている。 アイシスは電子部品業界向けに、高精度加工に適した門型小型プレス機が事業の主力。同業界の国内市場が縮小する中、高精度加工の需要が高まっている自動車業界に焦点を合わせた門型の製品開発に本腰を入れて、業容の拡大を図る。 FEエンジニアリング(東京都千代田区、狩野久宣社長、03・6212・0800)は、浄水場で注入する凝集剤の使用量を従来比3割削減する技術の適用範囲を拡大した。凝集剤の2回の注入箇所のうち、後工程だけでなく前工程にも適用した。前工程は凝集剤を後工程の約6倍使用するため、使用量を大幅に削減できる。撹拌用プロペラが不要になるため、前工程の電気代を約半分にできる。今後は同技術の下水処理場への適用も目指す。同技術の販売拡大などにより、上下水向け合わせて2015年度に売上高400億円の目標達成を目指す。  浄水場では飲料水を作る工程で水中の汚れを固めるのに凝集剤を用いる。現在主流の水面に垂らす方式では凝集剤が多く必要になる。JFEエンジの技術は凝集剤を水で希釈してシャワー状に噴霧し、効率的に汚れを固められる。後工程では既に適用していたが、新潟市の浄水場で実証実験を実施し、前工程でも適用できると確認した。 前工程では凝集剤を垂らした後、水中のプロペラが撹拌している。噴霧方式ではプロペラがなくても凝集剤が水中に行き渡る。プロペラは前工程の電力消費の大部分を占めるため、省電力効果が高い。新設、更新両方で導入を提案する。 JFEエンジは上水専業の磯村豊水機工を5月に統合した。従来手がける下水と上水のシナジー発揮を目指す。噴霧方式の下水への展開はその一環となる。 大都市の多くの下水処理場では、下水に含まれるリンの処理に凝集剤を用いる。浄水場と同様、水面に垂らす方式が採用されている。自治体と共同で実証実験を始め、噴霧方式を適用できるか確認する。その後、各地の下水処理場の更新時期に導入を提案する【大きな選択】 2011年夏、ブラジリア。「もう一度進出してくれませんか」。IHI会長の釡和明(当時社長)はブラジル政府から同国最大の造船所アトランチコスルとの資本提携について要請を受けていた。「技術、人的支援は惜しまないが出資は大きな選択。即断はできない」と釡。韓国サムスン重工業が撤退し、新たな家庭教師を探していた。 IHIは59年にイシブラスを設立、南半球最大の造船所をつくりあげた。しかし、ハイパーインフレを機に経営難に陥り、94年に実質撤退。今もブラジル造船業にはOBがたくさんいる。 最初の打診から2年後の13年6月。東京都港区のレストランで会長の釡、社長の斎藤保、ジャパンマリンユナイテッド社長の三島愼次郎、日揮グループ代表の重久吉弘らは企業連合で3分の1を出資する方針をブラジル関係者に伝えた。日本の生産方式を取り入れたアトランチコスルは昨年末、3番船で初めて進水スケジュールを守った。 今年6月に取締役に昇格した常務執行役員の安部昭則。造船畑を歩み、なかなか日の目を見なかった海洋事業の成長基盤を築いた。 揺れに強いIHI―SPB(自立角型)タンク。アルミでは約10年受注から遠のいていたが、自動溶接などの設備投資を続け、コストを大幅に下げた。シェールガス革命で需要が急増する液化天然ガス(LNG)運搬船、浮体式LNG貯蔵設備(FLNG)向けの商談が引きも切らない。 【現場を鼓舞】 巨大なガントリークレーンを備え“100万トンドック”と呼ばれる愛知工場(愛知県知多市)。3月、40周年を機に訪れた社長の斎藤は「これからは海洋の時代」など現場を鼓舞し、幹部との宴席にも出席した。安部は「社長には少ない仕事量の中でも生き延びさせてもらった。成長させていきたい」と誓う。 13年度に数十億円にとどまった海洋事業の売上高は500億円が視野に入る。大型海洋構造物の受注も複数獲得、愛知工場の受注残は5年に膨らみ、400人の増員計画も進む。アトランチコスルを通じてブラジル国営石油会社ペトロブラスとのパイプも太い。大きな山を前に「武者震いがする」と安部。造船派生技術で成長したIHIが、再び海の世界で輝く。

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