熟練の技を生かしてなた豆加工技術を確立した。

「これからが楽しみ」とアイケイエスの今井尊史社長はマイクロスマートグリッドシステム「I_(アンダーバー)DENCON(アイ デンコン)」へ大きな期待をかける。太陽光発電、電気自動車、蓄電池などどれからも電気を取り出して相互融通できる多機能インバーターシステムで、デンコンはデンゲン・コントロールの略だ。 各地でスマートシティー構想が動いている。今井社長は「エネルギーの地産地消の始まりだ」と見る。「アイデンコン」は10キロワット時のリチウムイオン蓄電池を備え、太陽電池の発電電力から蓄電池への蓄電機能と電気自動車への充電器として使用できる。 太陽電池の電力は電気機器に供給し、あまった電力は蓄電池に充電する。停電時や災害時には必要な電力を賄うことができ、「スマート化には最適のシステム」と自負する。 「コンピューターを使って世の役に立つものを生み出す」が信念。大学で電子制御を学び、製薬会社に入社して生産ラインや排水処理設備など工場のシステム化に携わった。やりがいはあったが、「サラリーマンは一生の半分、機会があれば残りは独立する」計画を持っていた。 約20年勤めて、1995年にコンピューター制御システム開発のアイケイエスを設立した。少し前にはアップルコンピュータの京都での販売代理店も立ち上げている。「スティーブ・ジョブズのコンピューターはとんでもなくおもしろく、これは広く役立つ」と考えたからだ。 最初の仕事は京都の病院の病理システムの開発で、患者のカルテや画像が簡単にパソコンで取り込んで閲覧できるシステムだった。これを皮切りに販売管理や在庫管理、など業務用ソフトウエアの委託開発を手がけた。同社の開発力は評判となり、韓国の大手電機メーカーからは月産100万個のリチウムイオン二次電池の工場のシステムを任された。リチウムポリマー電池工場用システム受注も続き、やがて事業のかじを大きく切る。 99年の潜水艦用大型バッテリーパック、電気自動車用、事務機器用、電動工具用などアプリケーション開発にウエートを置くことになった。そして12年、「アイデンコン」が誕生した。 現在、集合住宅やオフィスビルなど国内10カ所に設置、欧州やカナダなど海外へのOEM供給も始まった。電気自動車から超高層ビルへ電力供給する関西電力の実証実験にも参画。エンジニアリング企業などOEMで扱いたいという企業の申し出は国内外から数多く寄せられる。 9月にはエレベーターやポンプ稼働にも対応できる50キロワットタイプの展開も始まる。「地球規模での地産地消の実現」への挑戦に意欲をみせる。  ▽所在地=京都市中京区烏丸通二条上ル蒔絵屋町282、075・251・8511▽代表者=今井尊史社長▽従業員=60人(連結)▽売上高=3億5000万円(2014年5月期)▽設立=95年(平7)7月▽主な事業=充放電装置の設計製造、二次電池バッテリーパックの設計製造、コンピューターシステムの設計、機械設備の設計製作【宇都宮】日本政策金融公庫宇都宮支店は10日、医療用高速回転機器部品などを製造販売するTANOI(栃木県鹿沼市)のベトナム子会社に対し、現地通貨建て資金調達を支援する制度を適用したと発表した。TANOIベトナム現地法人「SEEBEST」の債務を保証する信用状を、地元金融機関のベト・イン・バンクに対し発行した。保証金額は20億ベトナムドン(約950万円)。同制度の適用は栃木県内で初となる。 今回TANOI子会社に適用したのは「スタンドバイ・クレジット」と呼ばれる制度で、中小企業が海外現法と共同で新事業などを展開する際に、資金調達を支援する。日本政策金融公庫宇都宮支店中小企業事業が実施した。TANOIは医療用高速回転機器部品や、車載ターボ用インペラーを製造・販売。ベトナム現法で製品を量産している。調達資金は運転資金に充てる。 【さいたま】アズマカラー(さいたま市岩槻区、斉藤博俊社長、048・794・8220)は、化粧品事業に参入する。透明フィルムへの印刷事業で培った技術を応用し、ジェル状のシートに化粧品成分を練り込む技術を確立した。OEM(相手先ブランド)供給で事業展開し、第2の柱に育てる。化粧品事業で2016年度に売上高5億円を目指す。 肌に潤いを与えるとされるコラーゲンやヒアルロン酸といった成分を練り込んだジェル状のシートを貼る。成分を“密閉”するため、塗るだけの場合に比べて効果が高いとしている。またパックで使われている不織布に比べて乾燥しにくい。 貼れる部位は目の下やほうれい線のほか、かかとやひじ、ひざ、爪先などを想定。「現在、OEM供給先を探している。年内にも供給を始めたい。中小企業の熟練の技を生かしてなた豆加工技術を確立した。不織布のフェースマスクに代わる市場を育てたい」(同社)としている。 当初、2枚のフィルムの間に化粧品成分を挟む技術を検討していたが、既存製品と差別化しにくいため発想を転換。1枚のジェル状のシートに化粧品成分を練り込むことにした。

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