なた豆茶と癌の関係

国内電子部品メーカー各社が医療機器分野で中国や東南アジアなど新興国市場の開拓に乗り出す。ロームはシンガポールなどアジア4カ国で血液検査システムの試験販売をスタート。ニチコンはアジアでがん治療に使う医療用電源の提供を始める。アジアは人口増加や所得水準の向上を背景に医療市場が急速に拡大し、日本企業が手がける信頼性が高い高付加価値の医療機器への期待が高まっている。電子部品各社は現地向けの製品開発や販売体制を整え、成長市場の需要を掘り起こす。 ロームは微量の血液で糖尿病の検査ができる機器「バナリスト」の試験販売をシンガポール、マレーシア、タイ、インドネシアで開始。中国市場への投入も計画する。新興国市場向けとして、日本や欧州向けに比べ価格を大幅に抑えたモデルの開発も進めている。同社は医療関連の事業拡大に伴い、開発・設計・品質管理・顧客対応などの人員増強も併せて行う。 ニチコンは粒子線を照射してがん細胞を死滅させる医療用加速器向けの電源をアジアで販売する体制を整えた。日本では神奈川県立がんセンター、米国では治療施設などに納入実績がある。アジアでもがん治療を専門に行う医療施設の開設が増えており、需要増が見込めると判断した。 日本電波工業は新興国向け超音波探触子の開発を始める。腹部に当て、胎児や臓器のデータを取得するのに必要な医療機器の一つで、新興国向けはUSB経由でパソコンと接続して画像を表示できるようにする。先進国で使われている専用の画像診断装置が不要なため、導入コストを抑えられる。 各社が医療分野でアジア市場を開拓するのは現地で高度医療の需要が拡大するとみるからだ。人口増はもちろん、経済発展で慢性疾患にかかる人が増加傾向にある。新興国が、居住国と異なる国で先端医療を低コストで受ける医療観光の受け皿になっていることが背景にある。 英調査会社によると、世界の医療機器市場は2018年に13年比38・4%増の約45兆4000億円に拡大する。このうち中国・中東を含むアジアは同93・5%増の8兆9000億円に伸びる。 電子部品各社は安定した収益が見込める医療機器分野を中長期の“成長エンジン”にしようと取り組みを加速。オムロンは14年度から3年間で医療やIT関連のベンチャー企業に30億円を投資する計画を掲げる。アルプス電気やTDK、太陽誘電は内視鏡や補聴器など医療機器向け部材の受注活動を始めた。 地域別では日本や欧米に照準を合わせる企業が多いものの、急成長するアジア市場にも目を向けた戦略を打ち出すことで電子部品各社は確実に収益の柱に育てていく考え
なかなか収束しないSTAP細胞の論文不正問題が、研究者を萎縮させているらしい。「マスコミに注目されるのが怖い。ネガティブな部分だけが取り上げられることを考えると、あたりさわりのないことしか言えなくなった」と、ある研究者がこぼしていた▼研究者と市民や社会との距離が遠くなるのは望ましいことではない。研究が自己目的化しないよう、常に窓を開けて、社会の新鮮な空気を取り込まなければなるまい▼相対性理論、DNAの二重らせん構造、量子論…。20世紀前半は自然科学がめざましく発展したが、その後は細分化・分業化を余儀なくされた。その最たるものが“要素還元主義”であろう。個々のメカニズムの解明が優先されたことで統合的な思考がおろそかになり、社会常識を知らない研究者が増えたといわれる▼科学技術の予算や研究者は増え続け、論文もケタ違いに量産されている。一部だけを取り上げられたら市民に誤解を招く“不都合な真実”があるかもしれない▼研究者は市民に分かりやすい言葉で語り続けてほしい。地味なデータを集め、科学的な知見を必要とする市民運動に成果を提供するような活動もあっていい。論文数だけで研究者の評価が決まって良いのだろうか。研究者よ、発言を恐れず町へ出よう。

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