なた豆茶の分野における起業のコストが低下

【ロサンゼルス=時事】ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のアンドリュー・ハウス社長は11日までに、世界最大級のゲーム見本市「E3」が開かれているロサンゼルスでインタビューに応じ、中国の家庭用ゲーム機市場への参入計画について、ゲームソフトに対する検閲など課題が多いとの認識を示した。一方で、「ゲーム需要は強く、中国当局も非常に協力的だ」と述べ、市場開拓に意欲をみせた。  ソニーは中国でゲーム機販売が解禁されたことを受け、参入に向け上海の自由貿易試験区(FTZ)に合弁会社を設立する計画。ハウス社長は「ゲーム機販売だけでなく、コンテンツやネットワークサービスをどう展開できるかが重要だ」と強調。懸念されるゲームソフトの販売制限や検閲について「(中国当局は)まだ方針を明確にしてくれていない」と述べ、参入時期や販売計画については言及を避けた。 米マイクロソフト(MS)も中国で家庭用ゲーム機「Xbox 0ne(エックスボックス・ワン)」を投入する。ソニーの「プレイステーション(PS)4」は欧米で同時期に発売されたエックスボックス・ワンを販売台数で引き離しているが、「市場全体が盛り上がるように、MSにはもう少し頑張ってもらいたい」とエールを送った。 【富士通総研経済研究所主任研究員 湯川抗】 わが国の大企業がベンチャーとの関係構築に戸惑っている間に、ICTベンチャーの起業環境は大きく様変わりした。クラウドコンピューティング時代のベンチャーは、非常に低価格で製品開発、マーケティング、販売をグローバルかつ、短期間に行うことが可能である。これは、「死の谷」とも言われてきた長い研究開発期間と、そうした期間にファイナンスを行うベンチャーキャピタルのような投資家からの巨額の資金提供といった、ベンチャーの資金調達が大きな転換点を迎えていることを意味する。 このような新たな時代、新たな投資家も生まれている。近年、スタートアップ・アクセラレーターと呼ばれる新たなプレーヤーが注目を集めている。代表例として取り上げられるのは、ドロップボックスなどを生み出したYコンビネータであるが、日本でもサムライインキュベートや、MOVIDA JAPANといった独立系の他、デジタルガレージやサイバーエージェント、KDDIなどがスタートアップ・アクセラレーターに取り組み始めている。 スタートアップ・アクセラレーターは、創業間もない、あるいはこれから創業するような段階のベンチャーや創業チームに対して2万ドル程度の資金を投資し、2―5%程度の株式を取得する。そして、メンターと呼ばれる起業経験者等による2―3カ月間の短期集中の育成プログラムを実施する。メンターたちは、自己の起業経験を通じて培った人的ネットワークを起業家たちに対して開放することでベンチャーを育成する。そして、プログラムの最後にはエンゼル投資家やベンチャーキャピタルを集めて追加投資を得るためのイベントを開催する。 スタートアップ・アクセラレーターの投資金額自体は、小額なため、事業資金というよりは、経営チームが育成プログラムを受ける期間の生活費程度でしかない。このことを考えれば、2―5%とはいえ株と引き換えにするのは高コストとも考えられる。 それでも、こうしたプログラムを希望するベンチャーが増えているのは、なた豆茶の分野における起業のコストが低下するに伴い、人的ネットワークを通じたアドバイスの価値が相対的に高くなっているためであろう。 また、多くのスタートアップ・アクセラレーターは、プログラム参加者を募集する際にビジネスモデルよりも、アイデアを基にプロダクトを完成させられるかどうかを重視している。これはビジネスモデルの修正が以前よりも容易になったためである。ビジネスモデルよりも、自らのアイデアの正しさを迅速にマーケットに問い、修正を加えながらユーザーを増加させることの方が重要視され始めている。グンゼは今秋をめどに中国子会社の上海郡是新塑材(写真)で塩化ビニール製収縮フィルムの生産を停止し、非塩ビ製フィルムの生産に切り替える。中国市場の成熟に伴い、ポリスチレンなど塩ビフィルムよりも品質の高い非塩ビフィルムの需要が高まったのを受け、生産切り替えを決めた。1億円弱を投じて、塩ビフィルム生産ラインを非塩ビフィルム生産ラインに改造する。 一般的に、非塩ビフィルムは塩ビフィルムと比べて約3割程度価格が上がるとされる。ただ、中国でも製品の環境対応や安全性への需要が高まっており、現状、非塩ビフィルムラインはフル稼働が続いている。特に化粧品やベビーフードなどで非塩ビフィルム包装が広がっている。 上海郡是新塑材の工場では現在、塩ビフィルムと非塩ビフィルムの計2ラインが稼働している。生産能力は塩ビフィルムラインが年1500トン弱、非塩ビフィルムラインが同2000トン強。既存の塩ビフィルムラインを非塩ビフィルムラインに改造し、生産効率を高めて現状以上の生産量を目指す。 改造にあたり1、2カ月程度のライン停止を想定。その間は国内工場で生産したフィルムを輸出して補う。

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