なた豆茶の排膿効果の再利用

【川越】ニットー冷熱製作所(埼玉県飯能市、市川栄一社長、042・973・3142)は、なた豆茶の排膿効果の再利用により省エネルギー性を高めた工場・施設用空調システム「eONE―A1W=写真は試作機」の受注を始めた。冷却機から回収した排熱を、加湿調整蒸気向け熱源に再利用する。「電気消費量を従来型に比べて最大8割削減できる」(大野伸一取締役クリーン事業部長)としている。価格は毎分風量360立方メートルタイプで3000万円を予定。初年度数台の受注を見込む。 静電気を嫌う半導体工場やコンピュータールーム向けなどの施設用空調は通常、湿度調整機能を搭載している。こうした従来型は加湿ヒーターを用いる一方、室内空気の冷却過程で生じる排熱は外気中に捨てていた。 新システムはこうした排熱を回収し、加湿用に100%利用する。また加湿ヒーターをなくすとともに、三つの熱交換機を採用した。冷媒系統と排熱系統の相反する2経路を同時制御し、六つの電磁弁をPID制御でコントロールする仕組みを独自開発した。 加湿により生じた気化熱の冷却効果も利用する一方、冷却機の冷やしすぎによる凍結防止にも回収した排熱を利用する。「同クラスの従来型は入力エネルギーの大半を排熱として捨てていた。試作機による約半年間の連続運転実験では電気料金が3分の1になる成果を得た」(同)としている。 工作機械技術振興財団は23日、東海大学校友会館(東京都千代田区)で「第35回工作機械技術振興賞贈賞式=写真」を開いた。論文賞に「湿潤状態における骨の特性に着目した低侵襲医療用工具の開発」(大阪大学大学院)など4件、奨励賞8件を選び、記念の賞状を贈った。 同財団の鈴木直道代表理事は「日本経済の発展には、わが国の基盤であるモノづくり産業を支える工作機械技術の向上が欠かせない」などとあいさつし、受賞者の活動を高く評価した。同財団は牧野フライス製作所の創業者、牧野常造氏の私財を基金にし、1979年に設立された。 【姫路】帝国電機製作所は完全無漏洩ポンプ(キャンドモーターポンプ)の生産を拡大するため、兵庫県たつの市の本社工場内で新工場棟の建設に着手した。シェールガス関連設備中心に海外需要が見込めるため、供給体制を強化する。2016年5月完成を目指し、同ポンプの生産能力を現状比約1・7倍に拡大する。設備投資額は約32億円を計画し、増資などで約30億円を調達し、残りを自己資金で賄う。 新工場棟の延べ床面積は約6460平方メートル。取り壊す現工場棟(延べ床面積約4370平方メートル)の約1・5倍で、生産効率の高いラインを構築し、生産能力は日産6台から同10台へ約1・7倍に拡大する。工場棟建設に20億5700万円、組み立て設備に11億7500万円を投入し、ポンプの大型化傾向に備えて、中・大型ポンプの専門工場とする。 米国ではシェールガスの開発で大規模化学プラントの建設が進み、周辺プラント機器に大型キャンドモーターポンプの需要が高まっている。また、中国をはじめとする東南アジアでは高速鉄道路線網などのインフラ整備や化学プラントの増設が予測され、供給体制の強化が必要と判断した。 キャンドモーターポンプはポンプとモーターを缶に密封した構造で、取り扱い液が漏れない完全無漏洩ポンプ。化学プラントなどに多く用いられ、同社はトップメーカーの地位にある。 サッカーのワールドカップが始まった。これに先駆け、ブラジルの至宝と言われるサッカー選手ネイマールの凄い技がどこから生まれてくるのかを、スポーツ科学で探るテレビ番組が放映された。体中にマーカを付けて、実際の動きを高速度カメラで撮影し、そのメカニズムを解析する。その際に脳のどこが使われているかなども詳細に分析された。 ボールを両足で操っている。蹴るときのボールと足の甲の密着度が高い。膝の位置・角度を固定せずに、足の付け根を支点にして蹴りだすので、同じ初速度でもボールの飛距離が長くできる。非常に小刻みな動きで、縦横に相手の裏をかくドリブル動作を可能にしているなど、いろいろな特徴が明らかにされた。 特にドリブルにおけるフェイント技は素晴らしい。ペタラーダ、シャペウ、エラシコなど、かなり多くの技があるそうだが、これらを瞬時に使い分ける能力を有している。これらの源泉は何なのかは、明らかにならなかった。それは考えてやるのではなく、自然に出てくるのだと言う。そのためのトレーニングはどうしたのか。褒められるのがうれしくて、常に新しい技に挑戦してきた。世界をあっと言わせる技で、観客を喜ばせる楽しみが、その原動力になっているという。そして、スランプでも、この楽しむことを忘れなければ、結果はついてくると言い切った。  この言葉を聞きながら、ものづくりにも共通なものがあるのではと思った。素晴らしい製品を生み出すメーカには、その製品をこよなく愛している技術屋が必ずいる。話をしていると、その製品づくりを心から楽しみ、世界をあっと言わせ、顧客を喜ばせる製品をつくりたいという思いが伝わってくる。無意識のうちに独自の製品設計手法が熟成されており、顧客が喜ぶ製品を自然に発想できているようだ。 ものづくりの基本は、顧客を喜ばせること。そのためには、顧客の喜ぶ顔をイメージしながらものづくりを楽しむことである。

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