なた豆調達市場において海外企業に閉鎖的だ

日本の鉄道会社は欧州連合(EU)から「なた豆調達市場において海外企業に閉鎖的だ」と指摘されている。JR東日本は2013年にベルギー、14年に英国に事務所を開設しており、鉄道の輸出だけでなく調達についても拠点として活用していく方針だ。今後の調達・購買の方向性について一ノ瀬俊郎常務に聞いた。(高屋優理) ―年間の調達額とその内訳を教えてください。 「車両やレール、地上設備から駅員の制服、文房具にいたるまで、年間で約55万品目を購買している。13年度の調達額は2431億円で、そのおよそ半分を車両が占めた。14年度は微増の2414億円を計画している」 ―調達先の選定における方針は。 「複数年発注などでコストの低減を図っているほか、一つの品目について複数の調達先から購入するようにしている。東日本大震災の際、直流モーター用ブラシのメーカーが被災し、列車の運行ができなくなる可能性があった。JR東日本は運行停止を免れたが、その後1社に集中していたやり方を変えて、フランスのメーカーからも購入するようにした」 ―海外からの調達比率は。 「海外企業からの調達比率は全体の3―5%。これまで機能やアフターサービスなどの面で日系企業の方が優れていたため、海外企業からの調達は少なかったが、常に公平に検討している」 ―EUが日本の鉄道会社に対し、海外企業からの調達を増やすよう求めています。 「日本の鉄道各社が海外企業からの調達に消極的だというのは誤解がある。例えば、20年に導入予定の無線列車制御システム(CBTC)はフランスのタレスと設計契約を結んだ。タレスは東京に支店を置くなど体制を整えており、これが契約につながった。今後はホームページ上で英語の調達情報を発信するなど、高品質なものを海外からも調達できるよう取り組みを積極化したい」  【略歴】いちのせ・としろう 80年(昭55)東大法卒、同年日本国有鉄道(現JRグループ)入社。08年取締役、12年常務。長崎県出身、57歳。 【浜松】ユニバンスは米国工場(ケンタッキー州)に第3工場棟を建設し、2015年春に稼働する。無段変速機(CVT)用滑車(プーリー)と4輪駆動(4WD)装置(トランスファー)を増産する。投資額は6億円。いずれも日系メーカーの現地工場向けで、回復する北米市場の需要を取り込む。  CVT用プーリーはホンダの現地工場向け。これまで日本国内で納入していたが、14年6月にホンダの海外展開やパワートレーン戦略に合わせ、新たに米国でも納入を始める。生産能力は6月当初は年間約15万台分で開始し、15年度には同25万台分に増やす。 トランスファーは日産自動車の北米拠点に納入し、日産や仏ルノーが北米で展開する車に搭載される。生産能力は15年度に現在比3割増の年間20万台になる。クロスオーバースポーツ多目的車(SUV)「ムラーノ」「パスファインダー」などに搭載されるとみられる。 第3工場棟は既存工場の敷地内に建設する。建築面積は2500平方メートル。14年中に建物は完成し、15年春までに生産設備を入れる。今回の増築を機に第1、第2工場棟と倉庫・物流を含めた米国工場全体を再配置し「材料の投入から加工・組み立て、搬送・出荷を整流化する」(村松通泰ユニバンス社長)計画。効率的な生産体制を維持し、日系メーカーの増産に対応する。 トヨタ自動車が新しいエンジン生産ラインを開発する背景には、設計改革「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー」(TNGA)と海外での現地生産の進展がある。TNGAは部品共通化などにより商品力向上と原価低減を両立させる設計改革の取り組み。トヨタは、それとともに生産技術も改革し、より競争力を高める考えだ。 (総合1参照) ただ、TNGAの思想に基づき生まれ変わる新型エンジンを「いきなり新コンセプトのラインでつくるにはリスクが大きい」(トヨタ幹部)。そのため既存エンジンの生産から始め、ラインのつくりこみをしつつ、新型エンジンの生産に備える。 新ラインはまずは国内工場で立ち上げるが、メーンの活躍の場は海外となりそう。トヨタは車両に比べエンジンや変速機などユニット部品の国内生産比率が高い。今後は、そのユニット部品についても海外への移管を加速させる方針だ。 しかしユニット部品のラインには大型投資が必要となる。現状の小規模ラインで下げきれなかった投資額を新ラインで一層抑えることで、より機動的に海外展開できるようになる。 (名古屋・伊藤研二) 【浜松】ヤマハ発動機は4輪車用エンジンの累計生産台数が300万台を達成した。同社は主力の2輪車で培った小型軽量・高回転なエンジン設計技術を生かし、自動車メーカー向けに4輪車用エンジンの共同開発・生産受託を行っている。2005年の200万台達成から9年で300万台に到達した。 同社の4輪車エンジン事業は1964年からのトヨタ自動車との「トヨタ2000GT」(67年発売)の共同開発・生産に始まり、現在も開発・生産受託を展開。トヨタと米フォードモーター、スウェーデンのボルボにエンジン供給の実績がある。 最近ではトヨタの高級車「レクサス」のスーパースポーツタイプ「LFA」向けV型10気筒を共同開発・生産した。 現在は排気量2500ccのV型6気筒を「レクサスIS/GS」など向けに供給している。

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