グローバル拠点のマザープラントと位 置づけられる

日本精工の電動パワーステアリング(EPS)を生産する同社子会社のNSKステアリングシステムズ(前橋市)。中国、米国、インド、ポーランド、タイにも 製造拠点を持ち、世界各地の自動車メーカー向けにEPSなどの車部品を供給している。前橋市内の総社工場は、こうしたグローバル拠点のマザープラントと位 置づけられる。工場長を務める藤代裕常務に注力点を聞いた。(藤崎竜介) ◆ ―総社工場の特徴は。  「海外の生産拠点から常時100人近くの研修生が来ている。作業手順、安全衛生、4S(整理、整頓、清潔、清掃)、改善活動などあらゆることを教え込む。 英語、中国語、タミル語などさまざまな言語の教材を用意している。パワーステアリングは車の安全性を左右する重要な部品。グローバルで工程を標準化し、安 定した品質の製品を供給することが不可欠だ」 ―注意している点は。  「海外の人員は運転経験のない人が多くを占める。彼らにまずパワーステアリングの役割や仕組みをよく理解してもらわないといけない。運転席を模したシミュ レーターを工場内に置き、教育に活用している。パワーステアリングに問題があると、どんなトラブルが起きるかを体感できる仕組みだ」 ―海外ラインの構築を指導するのも役目です。  「当工場内のスペースで一度ラインを立ち上げてから海外拠点に移している。現地で一から構築するより生産性の高いラインにできるほか、立ち上げスピードも 速くなる。現地に移す際には日本人従業員が同行し、成果を見届けてから帰国するようにしている。ここ1年ほどで延べ500人近くが海外へ指導に出向いてい る」 ―教え役となる国内人員の育成は大事ですね。  「特に力を入れているのが日々の改善活動。毎週グループごとにテーマを決め、取り組み内容と結果を報告させている。報告書は手書きを義務づけているのが特 徴。また、できるだけ絵や図表などを付け加えてもらう。絵などがうまく描けていない場合は、観察が不十分で改善が成功していないことが多い。厳しく審査 し、不合格の場合はふたたびトライさせる。『カイゼン』は世界共通語。生産技術をしっかり理解していれば、海外でも言語を越えて指導できる」

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