ワークライフ・バランスの(WLB)支援

日本政策金融公庫は女性職員が活躍できる職場環境の整備に力を入れている。2018年4月までに女性管理職の割合を14年4月比2・7ポイント増の5%に するといった数値目標を掲げ、「女性のキャリア開発」「ワークライフ・バランスの(WLB)支援」「啓発・風土改善」を柱に活動している。 □ □  環境整備の中核組織は「女性活躍・職場環境向上推進室」。東京や名古屋、大阪などの拠点支店の支店長が委員長に就き、支店長直轄の女性活躍推進専任者1 人、副委員長2人、地域委員5人以上で構成。拠点以外の142支店に配置している地域連絡委員を、専任者が指導・サポートしている。 4月に東京ブロック女性活躍推進担当になった村越千夏子さんは「女性が活躍できる職場づくりは、女性のためだけではない。職場環境の向上は男性も働きやすい職場につながり、相乗効果が期待できる」と力を込める。  キャリア開発では事務職から業務職へのステップアップ育成制度「業務職育成制度」を導入。現在、転勤を伴わないエリア職423人が利用し、能力向上に励ん でいる。13年には入庫時に勤務先の都道府県を希望し、このブロック内でのみ異動する「地域総合職」も導入した。またWLB支援ではベビーシッターを必要 とする際、一定額を支給する育児支援策を講じている。 さ らにブロックごとの活動を表彰する「地域委員会アワード」を毎年開催。全国10ブロックごとに1年間の取り組みや成果を発表し、総裁賞などの各賞を決定す る。村越さんは「表彰制度は担当者の励みになるだけではなく、表彰という“形”になることで、職場全体の啓発・風土改善にもつながる」と力を込める。 □ □  女性活躍・職場環境向上推進室を設置したのは09年。この間に講じた施策が花を開きつつある。女性職員の平均勤続年数は、12年に13・3年、13年に 14・9年、14年に15・0年と年々伸びている。10年には一宮支店(愛知県一宮市)で初めて女性支店長が誕生。現在、大津(大津市)、小田原(神奈川 県小田原市)、北見(北海道北見市)の3支店で女性が支店長に就いている。  日本公庫が女性の活躍を推し進める背景には、一般企業とは異なる組織という側面もある。政府の100%出資会社として役職員数が定められており、適時、人 員補充することができない。谷口幸裕東京支店長は「女性は大切な人材資源。男性と女性で区別するような古い日本型の雇用モデルでは対応できない」と意義を 強調する。その上で「制度がなくても、女性が生き生きと働ける職場環境になるのが理想的」と将来像を描く。

 

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