高精度な画像検査が求められるラインセンサー

【京都】シーシーエスはタテ方向のキズの検出性能を高めたラインセンサーによる画像検査用発光ダイオード(LED)照明を開発した。V字方向で斜めに照射する仕組みで、「LNIS」シリーズ(写真)として液晶部材メーカーなどへ22日から販売を始める。価格は数万円から。 同社はラインセンサー用LED照明で後発。年販3億―4億円にとどまるが、同シリーズの投入でまずは同5億円に引き上げる。 液晶用のフィルムやガラスをラインセンサーで検査する場合、製造ラインの流れと同方向の微細なキズは光の反射角が変化せず検出しづらい。対象物の角度を変え複数回検査する方法などもあるが、生産効率が低下する上、ロール状のシートでの対応が難しいという。 同社では一般的なLEDを使いながら、ラインセンサーのレンズ設計によって、左右両方向へ同時に光を照射させることに成功。常に2方向から対象物を照らすため、キズの方向にかかわらず高精度検出が可能となる。 すでに液晶部材メーカーから引き合いがあるという。10月にはファンを内蔵した高照度タイプの投入も計画。同社は対象物全体を照らすエリア照明を得意としているが、スマートフォンやタブレット端末(携帯型情報端末)向けで高精度な画像検査が求められるラインセンサー用でも品ぞろえを拡充する。 【名古屋】アイホンはベトナムでインターホンを増産する。2015年3月までにビンズオン省にある既存工場の従業員を現在比2倍の200人に増やし、3割程度にとどまっている同工場の稼働率を高める。ベトナム工場での増産などによって、16年3月期に海外生産比率50%(14年3月期は38・7%)を目指す。 増産するのは、主にテレビモニターの付いていない低価格帯のインターホン。ベトナム工場は11年に日本とタイに続く3カ国目の生産拠点として設置し、比較的低価格な製品を主体に生産。タイなどに比べて人件費が安価なことから、コストに占める人件費比率を抑えたい低価格帯製品の生産を日本、タイからベトナムに順次移管している。増産に際してはまず、従業員の増員で対応する。将来は工場敷地内のスペースを使って建屋増築や新築も視野に入れる。 今後は製品の特徴ごとに3カ国で生産品目を分担する方針だ。タイ工場はモニター付きの中級品を中心に製造し、日本では製造に特殊な測定器を必要とする高価格品や、学校・医療機関向けシステムなどに特化する。 ブリッジインターナショナル(東京都世田谷区)の吉田融正社長は、法人営業のあり方について「マーケットが変わっているのに、営業はひたすら同じことをやっている。これでいいのか」と疑問を投げかける。同社は電話やウェブなどを使った非対面型営業(インサイドセールス)の草分け。このほどインサイドセールスの実行者や管理者が一元的に利用できる仕掛けをクラウド基盤に構築、7月から新展開に乗り出した。 インサイドセールスは一般にはコールセンター(顧客対応窓口)サービスの1種として知られるが、ブリッジインターナショナルは法人営業に照準を合わせて、創業以来13年にわたってノウハウを培ってきた。 「将来の売り上げの芽となる“ファネル(見込み案件の絞り込み)”を発掘し、訪問営業に引き継ぐことで売り上げ拡大につなげる」(吉田社長)。営業計画の策定やプロセス(手順)の管理、課題の抽出など営業活動全般をサポートできるのが強みだ。 吉田社長は日本IBM出身。顧客情報管理(CRM)ソフトの老舗、米シーベル(米オラクルが買収)の日本法人立ち上げなどに尽力。その経験を生かして02年に独立した。「我々が提供するのは仕組みと道具と人の三つ。どれか一つでもよいし、丸ごとアウトソーシング(外部委託)することもできる」(吉田社長)。 従業員350人のうち、150人は松山市のコールセンターに在籍している。松山では東京や大阪などで働いた後にUターンする人も多く、正社員雇用の格好の受け皿として、ウイン―ウインの関係を築いている。 同社の顧客は外資系の日本法人が中心で売上高の8割を占める。だが、社数は逆で日系企業が多く、そこをどう広げていくかが今後の焦点。 「日系企業は営業を外だしせずに自前で行うケースが多く、そうした場合は仕組みと道具だけを提供する」(同)。また、社内で経験を積んだシルバー(高齢)層の雇用維持でもインサイドセールスは有効で、雇用も含め社会的にも貢献度が高い。ここが攻め口となりそうだ。 【企業メモ】▽設立=02年(平14)▽主要業務=インサイドセールスを活用した営業改革の支援・サービス▽従業員=約350人▽売上高は非公表▽所在地=東京都世田谷区若林1の18の10 TDKは積層セラミックチップコンデンサー(MLCC)の電圧特性DCバイアス特性をシミュレーションできるツール「DCバイアスモデル」の無償提供を始めた。同社のウェブサイトからダウンロードできる。従来は難しかった電圧による静電容量の変化を反映。 部品単体で見れば、実測値とほぼ変わらない特性をシミュレーションできる。設計のリードタイム短縮につながる。主に半導体メーカーの利用を見込む。 TDKが販売するクラス2タイプのMLCC、5830製品に対応。実測値を基にした部品特性のデータベースを作成してツールに盛り込み、精度を高めた。一つのツールで、あらゆる電圧条件で利用可能。「HSPICE」と「LTspice」「PSpice」の各回路シミュレーターに対応する。 またこれまでは個別対応していたインダクタの「直流重量特性モデル」の無償提供も始めた。DCバイアス特性と組み合わせたシミュレーションが可能になる。

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